鳥取県キャリア支援事業 Build UP
第4回目(10/8)は『一生使える。イライラに振り回されない自分になろう』を実施しました。
講師は、鳥取県サッカー協会 専務理事
日本アンガーマネジメント協会ファシリテーター 髙田貴志氏。
今回は、怒りを上手にコントロールするスキルや方法として「アンガーマネジメント」を学びました。
『怒り』の感情そのものは悪いものばかりではなく、自分を守るための防御本能でもあるそうです。
(悪いものではないと聞くだけで、心が軽くなります。)
子育てや家庭内で
◆予定していたことも思うように動けないことへのイライラ
◆理由がわからず泣いているとき
◆やりなさいと伝えたけれど、やる気配もないとき
◆やってほしいと伝えたけど、やってもらえてないとき
などなど、日常の中で少し“イラっ”とすることがあります。
職場でも、ちょっとした言動に“イラっ”となることも・・・きっと誰もが経験されているのではないかと思います。
今回、講師の髙田さんにそういった『イラっ』をどのように落ち着かせるかの方法をお話しいただきました。
まず、アンガーマネジメントには3つのコントロールがあるそうです。
まず一つ目は「衝動のコントロール」
これは、理性を戻すための6秒。深呼吸をしてみたり、決めておいた6秒のポーズをしてみたり(サッカーの選手はポーズを決めていることがあるそうです)、怒りを忘れるのではなく衝動的に行動をとらないための心の整理時間。
アンガーマネジメントと聞くと“6秒ルール”と思い出しますが、まさにこの部分のことですね!
二つ目は「思考のコントロール」
一つ目の『衝動のコントロール』で落ち着かせたあとは、その怒りが “ゆるせる”なのか、“まぁゆるせる”なのか、“ゆるせない”なのか・・・どれにあたるか、怒りの程度を確認します。
ここで“まぁゆるせる”と確認できたら、きっと本来は怒らなくてもよかったかも?と感じられるのかもしれません。これらを繰り返していくと許せる許容範囲を広げていけそうです。
目の前の出来事だけ見るよりも、俯瞰して確認することで自分が何に対して「イラっ」としがちなのか、くせにも気が付けそうな気がします。
そして、三つ目は「行動のコントロール」
2つ目の『思考のコントロール』で“どうしても許せない!”と思ったとき・・・
その怒りは「重要なのか」「重要ではないのか」「変わることなのか」「変わらない(変えられない)ことなのか」の4マスのどの位置にあてはまるのかを確認します。
相手の性格や交通事情は変えられないけれど、自分が変わることはできる。
重要ではないことへの怒りは、怒る必要があったのだろうかと思える。
そういう風に、起こる怒りについて整理しコントロールしていくのがアンガーマネジメントであるとお話がありました。
参加者の方は「最近怒ったことを書きだし」、そこに点数をつけてみるというワークも行いました。
何にイラっとするのか、怒るのかも、許せるか許せないは人それぞれですが『まぁゆるせる』ゾーンを広げていくことで、自分が抱えるストレスが減っていくそうなので、イラっとしたあとは自分に対してなんとなく罪悪感を抱くこともあり、ストレスになりがちですので、ストレスが発生しないようなコントロールができるように アンガーマネジメントを思い出しながら過ごしていけたらと思いました。
許容範囲が広がるアンガーマネジメント。
子育て、職場、地域などでのかかわりの中で役に立ちそうです。
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