鳥取県キャリア支援事業 Build UP
第2回目(9/11)は『それって無意識かも?!あなたの中にある当たり前を知ろう』を実施しました。
講師は、鳥取県男女共同参画センター・男女共同参画推進コーディネーターの澤田真美氏にお越しいただきました。
無意識の偏見と言われている【アンコンシャスバイアス】について学ぶ内容です。
澤田さんからまず 『男』『女』と聞いて思い出す言葉を書き出してみましょう!とワークが始まりました。
男女それぞれ浮かぶイメージの言葉が並べられましたが
「ここから男女を入れ替えることもできる」と聞いたときはハッとしました。
やさしいも世話好きも、おしゃべりも、怒ることも、泣かないなども男女関係なく“人”として持ち合わせています。
ただ、ここで男女に入れ替えられないものもあり、それは性の部分であるということでした。
『ジェンダー』には生物的性差と文化的・社会的性差があると教わり、生まれ持った性差は一生変えることができないこと。
一方で、文化的・社会的性差というのは社会によって「男性だから・女性だから」“こうあるべき姿”と作り上げられたもの。
この後者について、今回はお話をいただきました。
お話しの中では、標識や看板などで表示される際に“男女”や“年代”を使用することは、人が瞬時に判断できることであり、エネルギーの消費が抑えられるとのことでした。
また、参加者様と一緒に過去の見聞きした経験をシェアする時間もありました。
澤田さんからは
人と人とのコミュニケーションを円滑にするために
人との関係性をよりよく大切に築くために
互いの意識について確認をする対話が大切である
そして、感情的にならず対話をすること。
価値観を押し付けをしないこと(DVや虐待に繋がることも)。
まずは、相手のことを“知る”ことが大切であり
そこから、相手への思いやりや優しさへと繋がっていく
とお話をされていました。
家族、友人、職場の方、地域など、私たちは社会の中で関わって暮らしていきます。
よりよい社会へ向かうために、一人一人が意識を変えることも重要ですが、そのためには個だけではなく組織の中での制度も変えていく必要があるのだと感じます。
最後に『チャイルドペナルティ』のお話しがありました。
これは、出産や子どもを持つことによって生じる社会的に不利な状況のことで、出産や育児によりキャリアを諦めざるを得なくなったり、昇格昇進の遅れとなったり、雇用形態を変えなければならないことでキャリアを築く上で不利になること。
こういったことが社会問題となっているというお話しもありました。
育休後も復帰し働きつづけたいという女性にとって、偏りがちな家事や育児の負担、保育園の送迎や急なお休みの対応など、夫婦間でもギャップが生まれがちな家庭内の部分が 円滑に円満に暮らせる家庭内の体制へと変われば、この『チャイルドペナルティ』も解決されるのではないかと感じました。
このような言葉が生まれることが、とても残念に感じますが、妊娠、出産、子育てにより女性に負担が大きくならない社会に向かうことを願っていますし、参加くださったみなさまが『アンコンシャスバイアス』の理解を通して働きやすい、コミュニケーションがとりやすい視点に繋がっていると嬉しいです。
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(各講座は、YouTubeにUPしています)
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