第3回講座「家庭をまわす」レポート【産後仕事復帰プログラム『Build UP』】

 

10月13日10時〜12時「Build UP」第3回目講座が行われました!

 

講師は、NPO法人ファザーリングジャパン ラフワークス代表 森田将悟さん。

講座内容は「家庭をまわす」です。

 

この日は、対面参加が3名、zoom参加が3名、アーカイブ4名の合計10名のママが参加。

家庭内でのコミュニケーションスキル、夫婦や子どもとの関係におけるストレスの軽減方法などについて学びます。

 

はじめに、講師の森田さんのご家庭についてお話を伺いました。

森田さんは娘さんと共に「NICO claft(ニコクラフト)」という取り組みを行っています。

SDGsの事業をきっかけに海ゴミ問題を解決したいと始まった「NICO claft(ニコクラフト)」は、海ゴミのプラスチックを使用してキーホルダーを作るという工作ワークショップです。

 

森田さんは娘さんと「親子」という軸だけでなく、「チームメイト」「仲間」という軸でも関係性を持たれています。

親子で環境問題に取り組み、共にワークショップを行っている森田さん流の「家庭をまわす」形をひとつ、教えていただきました。

 

 

「家庭をまわす」を言いかえると

 

「家族全員が協力して幸せで健康な環境を築くこと」

 

であるということ共通認識とし、講座のスタートです!

 

まずは「アンコンシャスバイアス」のおさらいから。

性別や年齢、学歴などで物ごとを判断してしまっている、無意識の思い込み、無意識の偏見ともいいます。

 

「お弁当はママが作るもの」「赤いランドセルは女の子」「雑用は若手社員がするもの」などが分かりやすい例ですね。

 

この無意識の思い込みが、実は「家庭をまわす」ことにも影響しているということを再認識します。

 

思い込みや偏見があるのは当然であり、仕方ないのですが、それを他人に押し付けることはアウトというお話を聞きました。

 

では、「良い親でいなければ」という意識はどうでしょうか?

参加しているママたちで改めて考えます。

 

「良い親でいなければ」という意識は良いのですが、思いが強すぎるあまりに子どもの行動を制限・強要するのはアウト

 

先ほどの「アンコンシャスバイアス」の例をもとに振り返ります。

 

 

続いて「サイモンズ式分類」の図から、みなさん自分と子どもとの関係を当てはめていきます。

 

森田さんのご家庭の様子も実際に教えていただつつ、ママ達も関心を持って「我が家はどうだろうか?」と考えておられる様子でした。

 

 

実際に「上の子には厳しくしてしまう、下の子たちには甘くなる」という声も。

…共感されるママは多いのではないでしょうか?

 

このサイモンズ式に当てはめると該当する関係性で表のような特徴があるということが分かり、客観的に子どもとの関係を振り返ることができますね。

 

「でも、子どもをどこまで甘やかしていいの?甘えとわがままはどう違うの?」という疑問もありませんか?

 

森田さんと長女さんとの微笑ましいエピソードも教えていただきながら「甘え」についても考えます。

 

 

実際に子育ての時間を計算してみると、とっっっても少ないことが分かります。

頭では子育て期間はあっという間と分かっていたつもりでも、改めて数字で見るととても貴重な時間を過ごしていることが再確認できますね。

 

「サイモンズ式」の図に当てはめて、「無視・認めない」に該当するようなことをしなければ、肩の力を抜いてわが子と接していけばいいんだなと感じることができる講座でした。

 

子どものことを想うあまりに「良い親」を目指し過ぎて境界線を越えてしまわぬよう、定期的に自分の子育てを振り返ることが大切ですね。

 

参加されたママの感想でも、

 

「森田さんのお話聞いてしつけの概念がガラッと変わって今日から何でもアリの怒らない子育てにシフトチェンジしようと思いました」

 

いうお声がありました。

 

今回の講座では森田さんのお子さんとの日常を教えてもらい、くすっと笑えるような可愛らしいエピソードの数々に気づけば森田家のファンになっていました!

 

(赤ちゃんの抱っこも安定感がある森田さん!)

 

きっと参加されたママたちも同じ気持ちになったのではないでしょうか。

 

普段はパパ向けにお話しをしている森田さん。

今回の講座の内容も、ぜひパパにこそ聞いて欲しい!というお話がたくさんでした。

 

もしよければアーカイブ動画をパパと一緒に見てみてくださいね。